【株式市場】前場の日経平均は39円高、中盤に371円高まで上げたが自民党総裁選を控え様子見に

◆日経平均は3万8964円65銭(39円02銭高)、TOPIXは2701.20ポイント(19.92ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億3451万株

 9月27日(金)前場の東京株式市場は、NY株式市場での半導体株高や円安を受け、東京エレク<8035>(東証プライム)やディスコ<6146>(東証プライム)などが続伸し、中国の景気対策などが材料視されて資生堂<4911>(東証プライム)や安川電機<6506>(東証プライム)などの中国景気敏感株も続伸した。トヨタ<7203>(東証プライム)などは小幅安だが、9月中間配当の「配当落ち日」に当たり、該当銘柄は計算上、予想配当額の分だけ下げて始まるため実質的には前日比変わらずのレベルの銘柄が多い様子。日経平均は配当落ち分が約260円とされたが182円高で始まり、取引開始から配当落ち分を埋めてスタート。午前10時半には371円96銭高(3万9297円59銭)まで上げた。前引けにかけては自民党総裁選の投票開始を控えて様子見とされ上げ一服となった。TOPIXは小安くなった。

 東邦亜鉛<5707>(東証プライム)が一段高となり関連会社株式の古河機金<5715>(東証プライム)への譲渡を巡る思惑やリチウムイオン電池リサイクル新事業など材料視。日本マイクロ<6871>(東証プライム)は半導体株相場の再燃に乗り業績上振れ期待が再燃とされ一段高。イクヨ<7273>(東証スタンダード)はドイツ企業の中国子会社の株式取得などで2日連続ストップ高。AIメカテック<6227>(東証スタンダード)は自社株買いなど好感され大幅反発。Liberaware<218A>(東証グロース)は岡野バルブとの提携で盛り上がった相場に東京都からの新事業開拓者認定や千葉市との連携など加わり再び急伸一時ストップ高。上場2日目のINGS(イングス)<245A>(東証グロース)はラーメン店などの運営やプロデュースなど行い一段と上げストップ高。

 新規上場となったAiロボティクス<247A>(東証グロース)は2514円(公開価格1760円の43%高)で初値をつけた。その後2580円まで上げて前引けは2539円。

 東証プライム市場の出来高概算は9億3451万株、売買代金は2兆3421億円。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は474銘柄、値下がり銘柄数は1099銘柄。

 東証33業種別指数は8業種が値上がりし、機械、精密機器、化学、繊維製品、ゴム製品、電力ガス、非鉄金属、食料品、電気機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る