Heartseed、他家iPS細胞由来心筋球の高用量投与に成功、重症心不全治療の新たな展開へ

■第I/II相LAPiS試験で高用量群1例目の安全性確認、年内に10例の投与完了目指す

 Heartseed<219A>(東証グロース)は10月1日、他家iPS細胞由来心筋球(HS-001)の第I/II相臨床試験(LAPiS試験)において、高用量群1例目の投与に成功したと発表。安全性評価委員会のレビューが完了し、高用量群投与の継続が可能となった。この試験は虚血性心疾患に伴う重症心不全を対象としており、HS-001の安全性と有効性を評価している。

 低用量群(心筋細胞5千万個)5例への投与結果を受けて、高用量群(心筋細胞1億5千万個)への移行が2024年7月に推奨された。8月に高用量群1例目の投与を実施し、初期安全性が確認された。Heartseedは引き続き高用量群の投与を進め、年内にLAPiS試験10例の投与完了を目指していく。

 HS-001は、他家iPS細胞から作製した高純度の心室筋を微小組織(心筋球)にしたもので、専用の投与針(SEEDPLANTER)を用いて心筋層内へ投与する。心収縮力の改善や血管新生因子の分泌による新たな血管形成が期待されている。Heartseedは、この革新的な心筋再生医療の実現化を目指し、重症心不全患者の治療選択肢拡大と生活の質向上に向けて研究開発を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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