ツインバード工業が急伸、ワクチン保管冷凍庫WHO(世界保健機関)の認証を取得、注目集まる

■新型コロナの際に大量需要を集めた独自冷却技術のディープフリーザー

 ツインバード工業<6897>(東証スタンダード)は10月8日、午前10時頃から急伸し、11%高の514円(53円高)まで上げて一気に500円台を回復。約3か月ぶりの大台回復となっている。生活家電製品の大手で、朝、「WHO(世界保健機関)のPQS(医療機材品質認証)を取得」と発表し、買い材料視されている。ワクチンを適切な温度で保管するための冷凍庫に対して認証を取得した。また、外務省と国際協力機構(JICA)が手掛ける「ラスト・ワン・マイル支援」に参画。東ティモールへの出荷を手始めに、モザンビーク、セネガル、モンゴル、パレスチナへ製品を送り出した。

 発表によると、同社では、独自の冷却技術であるFPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)冷凍機を搭載した冷凍庫を用いて、地球規模の社会課題解決に向けた取り組みを推進するうえで、2021年から準備を開始し国際規格であるWHOPQS認証の取得を推進してきた。2021年に、新型コロナウイルス感染症予防のため、ワクチンを低温かつ一定温度で運搬できるディープフリーザーを、厚生労働省と武田薬品へ約1万2000台納品。主に職域接種で全国各地の自治体や企業で使用され、製品への信頼性を獲得した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る