【株式評論家の視点】ベルパークは移動体通信機器販売店264店舗展開、今12月期は9.4%営業増益、配当年30円

株式評論家の視点

ベルパーク<9441>(JQS)は、移動体通信機器販売事業を行っている。キャリアショップは、ソフトバンクショップ234店舗、ドコモショップ8店舗、auショップ8店舗、ワイモバイルショップ9店舗、Apple関連3店舗、独自店2店舗の合計264店舗(2015年9月末時点)を展開している。同社では、キャリアショップでのCS(お客様満足度)やブランドイメージを含めたトータルの競争力が顧客獲得競争における大きな要因と認識し、人材への投資、ES(従業員満足度)への配慮によって人材の質と量を高める取り組みを継続し、ESの向上をCSの向上へ繋げることで、販売台数の最大化、利益の最大化を図っている。

今2015年12月期第・2四半期業績実績は、売上高が423億1700万円(前年同期比1.9%増)、営業利益が16億8500万円(同7.8%増)、経常利益が17億3200万円(同12.7%増)、純利益が9億7700万円(同26.5%増)に着地。

通期業績予想は、売上高が878億7300万円(前期比3.9%減)、営業利益が25億9300万円(同9.4%増)、経常利益が26億3900万円(同5.8%増)、純利益が14億8200万円(同11.2%増)を見込む。年間配当は30円継続を予定している。

第2四半期では、主に携帯端末の販売台数が想定を下回ったため売上高は当初予想を下回ったものの、昨年2月に子会社化した株式会社OCモバイル(現 株式会社ベルパークネクスト)の売上増が貢献し、営業利益は増加しており、通期業績予想は達成できる見通し。

株価は、1月13日につけた年初来の安値2400円から5月11日に年初来の高値3000円と上昇。その後、3000円手前を上値のモミ合いを続けている。移動体通信事業者各社がNTT東西の「光コラボレーションモデル」を活用した光ブロードバンドサービスと携帯電話回線とのセット割引を開始する等の積極的な販促活動により、家族単位ののりかえ(MNP)顧客獲得の動きを活発化させており、手数料獲得機会は増加している。今期予想PER12倍台と割安感があり、11月10日に予定される第3四半期決算を機に上値を試すことも予想される。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

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