ニチダイ、トヨタと連携し「鍛造DX」実用化へ、鍛造加工の革新が加速

■センサ統合技術とビッグデータ活用で新たな製造オペレーションを目指す

 ニチダイ<6467>(東証スタンダード)は10月10日、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)と「鍛造DX」の実用化に向けて協力することで合意したと発表。ニチダイが開発中の「鍛造DX」は、複数のセンサを組み合わせたダイセットを用いて鍛造加工のデータを収集し、金型損傷などの異常や状態監視を可能にする技術である。この技術はIVIものづくりアワードで2年連続受賞している。

 トヨタ自動車の高度なものづくりノウハウと生産活動で得られるビッグデータを、ニチダイの「鍛造DX」と組み合わせることで、新たな製造オペレーションの実用化が期待できる。この協力により、両社の強みを活かした革新的な鍛造加工技術の開発が進むことが見込まれる。

 「鍛造DX」は、AE(Acoustic Emission)・荷重・変位・温度センサなどを組み合わせたダイセットを使用し、リアルタイムで鍛造加工の状態を可視化する技術である。この技術の実用化により、製造業における生産性向上や品質管理の革新が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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