孤独に寄り添うAIをロート製薬とPKSHAが共同開発、心の健康をサポート

■孤立感を抱える子どもや高齢者へのウェルビーイング支援

 ロート製薬<4527>(東証プライム)は10月24日、PKSHA Technology<3993>(東証スタンダード)と共同で寄り添い型音声対話AIを開発し、社会実装に向けた検証を開始したと発表。このAIは孤独や孤立感を抱える子どもや高齢者に寄り添い、ウェルビーイングを支援することを目的としている。日本は孤独を感じる子どもが多く、高齢者の孤立感も深刻な問題である。このような背景から、ロート製薬はAI技術を活用し、特に孤独や孤立の問題に取り組むことに決めた。

■生成AIをベースに、より人間らしい対話を実現

 寄り添い型音声対話AIは、ユーザーとの対話を通じて傾聴に特化した回答を返すシステムである。利用者の不安を煽らない表現を用いることに加え、自然な会話の速度を実現している。AIは、利用者が興味のあるトピックについて気軽に話せるおしゃべりモードや、深掘りしたい相談に対応する相談モードも備えており、心のケアに役立つことが期待されている。

 地方自治体での検証では、学校に通えない子どもたちを対象に実施された結果、参加者の66%が楽しいと回答した。AIとの対話を通じて、普段は話せない悩みを共有し、心の軽さを感じたというコメントが寄せられた。今後は、子どもや高齢者に限らず、孤独感が課題となる様々なシーンでの活用を視野に入れ、企業や行政と協力して多様なサービス展開を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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