Delta-Fly Pharma、AML新薬の臨床試験が順調に進展、既存治療を凌駕する可能性

■DFP-10917、安全性が高く効果的なAML治療薬として期待

 Delta-Fly Pharma<4598>(東証グロース)は10月29日、急性骨髄性白血病(AML)患者を対象とした新薬DFP-10917とベネトクラクス(VEN)の併用療法における臨床第1/2相試験の進捗を発表した。米国の大手医療機関で実施中の臨床第1相試験では、現在3症例が登録されている。

 現行のAML標準療法であるVENとアザシチジンの併用療法には副作用の課題が指摘されている。これに対し、DFP-10917は低用量持続点滴により安全性が高く、がん細胞のG2/M周期停止とアポトーシスを誘導する特性を持つ。VENとの併用により、標準療法を上回る忍容性と完全寛解が期待できる見通しである。

 同社は今後、臨床第1/2相試験を進め、既存治療法に対する優位性を検証する。さらに、グローバル大手製薬企業との提携を視野に入れ、米国FDAからの新薬認可取得を目指している。なお、DFP-10917の臨床第3相比較試験については、長期生存例の減少に伴い、全生存期間の解析に向けたデータカットオフ作業を開始する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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