リプロセル、TIL療法事業化加速へ、慶應義塾大学と新たな共同研究契約を締結

ビジネス 万年筆 メモ

■再生医療の新規パイプラインとして事業化を推進

 リプロセル<4978>(東証グロース)は10月28日、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)輸注療法の新規培養方法に関して、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室と新たな共同研究契約を締結したと発表。同社は2023年6月から技術移転に関する共同研究を進めており、2024年2月には事業化方針を決定している。

 現在、同社は三つの再生医療製品の研究開発を推進している。具体的には、脊髄小脳変性症向けの幹細胞製品ステムカイマル、ALS向けのiPS神経グリア細胞、そして子宮頸がん向けのTIL療法である。今回の共同研究によりTIL療法の事業化を加速する方針である。

 TIL療法は、患者本人のがん組織から採取した免疫細胞を培養して戻す養子免疫療法である。米国では悪性黒色腫に対して約7割の奏効率を示し、2024年2月には転移性メラノーマを対象としたTIL療法が米国FDAで承認された。また、再発子宮頸がんでも9例中2例で完全奏効が報告されており、5年以上の再発が見られていない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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