リバーエレテック、弾性波素子技術の特許を主要5カ国で取得完了、国際的な評価を獲得
- 2025/9/12 08:08
- IR企業情報

■高精度クロック源技術、グローバル展開へ布石
リバーエレテック<6666>(東証スタンダード)は9月11日、独自の弾性波素子「KoTコーティーカットOPAW」技術に関する特許が中国で登録完了したと発表した。これにより、日本、台湾、アメリカ、イギリス、中国の主要国すべてでの特許取得が完了し、同社技術の国際的な評価と知的財産権の確立が示された。今回の登録はグローバル市場における技術保護の強化と安定的な事業活動の基盤を支えるものとなる。
同技術は高精度と低位相雑音を両立した水晶振動子に関するもので、周波数安定性の向上に寄与する。これにより、5G/Beyond5G通信、1.6T/3.2T光通信モジュール、高精度計測機器といった分野において、高精度クロック源を提供し、システム性能の向上と信頼性確保に貢献することが期待されている。日本では2023年3月に特許が成立して以降、台湾、アメリカ、イギリスで順次登録が進み、2025年8月に中国での登録をもって全出願国での取得が完了した。
同社は今後、今回の特許を基盤に新製品の開発や製品ラインアップの拡充を進める方針を示した。5G基地局や光通信ネットワーク、高性能コンピューティング、宇宙航空機器といった需要分野に対して、信頼性と性能を兼ね備えた製品を供給し、産業の発展に寄与する考えである。また、各国での知財戦略を通じて企業価値の持続的な向上を目指し、先端技術の追求と高付加価値製品の提供に取り組むとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)