【株式市場】前場の日経平均は160円安、政策協議や日銀会合を見極めたい様子で手控え

◆日経平均は3万9116円79銭(160円60銭安)、TOPIXは2691.10ポイント(12.62ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億7661万株

 10月31日(木)前場の東京株式市場は、大幅増益決算と自社株買いを発表したアドバンテスト<6857>(東証プライム)が一段高となり日経平均を約150円牽引したものの、日経平均は一時290円06銭安(3万8987円33銭)まで下押し、前引けも160円安だった。自民党と国民民主党との協議でどの程度のモノが出てくるか見極めたい様子があり、日銀の金融政策会合の結果も昼頃から伝えられる見込みのため、総じて様子見だった。中で、本業の利益が大幅増だったLIXIL<5938>(東証プライム)、減益だが予想を上回った三菱自<7211>(東証プライム)などが上げ、矢継ぎ早の自社株買いを発表した東京ガス<9531>(東証プライム)も活況高。電力株も原発の再稼働が広がる見込みなどで高い。

 横浜ゴム<5101>(東証プライム)やブリヂストン<5108>(東証プライム)が上げ、米トランプ氏の政策に乗るトランプトレードの見方。いちよし証券<8624>(東証プライム)は第2四半期の大幅増益と自社株買いなど好感され急伸。ガーラ<4777>(東証スタンダード)は中国での提携など材料視居され急伸ストップ高。Jストリーム<4308>(東証グロース)は第2四半期の大幅増益などで急伸。カバー<5253>(東証グロース)は業績予想の増額など連日好感され一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は9億7661万株、売買代金は2兆1807億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は892銘柄、値下がり銘柄数は684銘柄。

 東証33業種別指数は10業種が値上がりし、金属製品、ゴム製品、陸運、精密機器、サービス、その他製品、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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