綿半HD、九電工と共同で新会社設立し木質バイオマス発電事業へ本格参入

■ソヤノウッドパワーから事業承継

 綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東証プライム)は、新会社を九電工<1959>(東証プライム)と共同して設立し、ソヤノウッドパワー(⻑野県塩尻市、「SWP」)の発電事業を承継すると発表した。

 信州F・POWERプロジェクトの一環として設立された発電事業会社SWPは、綿半建材(旧征矢野建)の民事再生に伴い、チップの供給義務契約が解除されたこと等により業績不振に陥った。綿半HDでは、長野県の豊富な森林資源の有効活用や発電所設備を無駄にしないように再建方法を模索してきた。そこで、SWPの株主間で度重なる協議をした結果、綿半HDと九電工が共同して新会社を設立し、SWPの発電事業を引継ぐ事を決定したとしている。

 今後のスキームは、SWPの発電事業を新会社へ事業譲渡により移管する。
(1)FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)移行手続完了までの期間の措置として、綿半HD及び綿半建材が11月1日付で一般社団法人グリーンファイナンス推進機構、九電みらいエナジー株式会社及び北野建設株式会社が保有するSWP株式を取得し、一時的に子会社化して発電事業を継続運営する。

(2)FIT移行完了後にSWPの発電事業を新会社へ事業譲渡し、SWPは特別清算をする。

【新会社概要】
名称:綿半ウッドパワー株式会社
所在地:長野県塩尻市片丘8501番地32
資本金:10,000千円
役員:代表取締役 有賀博(兼 綿半HD代表取締役副社長)、取締役 宇佐美慶人(兼 九電工事業開発部部長)
株主構成:綿半HD65% 九電工35%
※発電事業の事業譲渡後、経営体制については見直す

【今後のスケジュール】
 新体制移行にあたり、2024年12月頃に周辺住民への説明会を実施し、2025年4月にFIT変更手続の申請を行う。2025年6月頃に綿半ウッドパワー株式会社に事業が移管され、SWPは特別清算手続に移行する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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