ティムコは後場一段高、正午に業績予想などの下方修正を発表したが消化済みの見方、フィッシング事業は輸出が比較的堅調

■オンラインストアの新製品に期待強まる

 ティムコ<7501>(東証スタンダード)は11月27日の正午に業績予想と配当予想の下方修正を発表したが、株価は後場の取引開始後に785円(11円高)をつけて本日の高値に進み、出直りを強めている。26日にオンラインストア「Foxfire(フォックスファイア)」で『もののけ姫×Foxfire』の28日販売開始を発表して期待がある上、下方修正については10月7日付でも発表しており、投資家心理としては今回の発表によって当面の業績動向が消化済みになったとの見方が出ている。

 2024年11月期の通期業績予想について、売上高は10月に開始した前回予想を2.9%下回る見込みに見直し、当期純利益は133百万円の損失に見直した。第4四半期(9月~11月)の売上高については、フィッシング事業において、輸出は比較的堅調に推移した一方、引き続き国内の釣用品市場の在庫調整局面が影響し、計画を若干下回る見通しとなった。アウトドア事業では、秋季の記録的な高温により防寒衣料を中心とした秋冬物の販売が大きく落ち込んだ。ただ、在庫調整は着々と進んでいるもようと推測されている。

 11月8日に株主優待の適用範囲拡大を発表済み。きょう27日は11月期末の配当・優待の権利付最終日(買付期限)に当たる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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