カイオム・バイオサイエンス、エーザイと共同で高機能抗体創出へ、治療薬・診断薬開発に新たな可能性

■最短10日で抗体作製、革新的な技術を活用

 カイオム・バイオサイエンス<4583>(東証グロース)とエーザイ<4523>(東証プライム)は12月11日、共同研究契約を締結したと発表。両社は、カイオムの独自技術であるADLibシステムを活用し、高親和性抗体の作製に取り組む。この共同研究は、医療分野における抗体エンジニアリング技術の進歩を目指すものである。

 ADLibシステムは、ニワトリDT40細胞の抗体遺伝子組換え活性化技術として知られ、抗体作製プロセスに革新をもたらしている。最短10日間で治療薬や診断薬の候補抗体を作製可能で、独自の多様化メカニズムと高い技術力が特徴である。抗体の結合力強化を容易に実現できることから、製薬業界から注目を集めている。

 両社は、それぞれの抗体創製技術を融合させ、高機能な抗体開発を通じて医療に貢献する方針である。カイオムにとって、本共同研究は抗体作製技術の向上とサービス力強化につながる重要な取り組みとなる。なお、2024年12月期の業績への影響は軽微であることも併せて発表された。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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