ラクオリア創薬、5-HT4作動薬RQ-10のペット用医薬品開発でオプション権行使に伴い一時金を受領

■犬・猫の腸管運動障害に新たな治療選択肢

 ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は12月18日、フランスのVetbiolix社が同社開発の5-HT4作動薬「RQ-10」について、ペット用医薬品開発のライセンスに関するオプション権を行使することを決定したと発表。これにより、Vetbiolix社は動物用医薬品の開発、製造、販売に関する独占的かつ全世界的な権利を取得することとなる。

 ペット向け消化管運動障害の医薬品市場は、2023年時点で3億5000万ドル規模であり、2031年には6億ドルまで成長すると予測されている。Vetbiolix社は、RQ-10が市場の最大15~25%を獲得し、2031年までにピーク時の世界売上高が1億2500万ドルに達する可能性があると見込んでいる。現在、同社は犬・猫を対象とした概念実証臨床試験を実施中であり、2025年第2四半期までに最終結果を得る予定である。

 同契約により、ラクオリア創薬はVetbiolix社からオプション料としての一時金を受領するほか、開発の進捗に応じたマイルストンと、上市後の売上高またはライセンス収入に応じた販売ロイヤルティを受け取る権利を獲得する。両社は同契約を通じて、開発パイプラインをさらに強化するとともに、ペットの腸管運動障害に対する新たな治療選択肢を提供することで、ペットおよび飼主の生活改善に貢献することを目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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