【株式市場】前場の日経平均は506円高、約2週間ぶりに4万円台を回復、円安など好感

◆日経平均は4万74円56銭(506円50銭高)、TOPIXは2794.54ポイント(27.76ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億3337万株

 12月27日(金)前場の東京株式市場は、米半導体株指数の続伸や円安進行などが好感され、日経平均は104円高で始まったあと安定的に上げ、午前10時40分過ぎに4万円の大台に乗り、前引けにかけて一段高の518円22銭高(4万86円28銭)まで上げた。取引時間中の4万円台は12月2日以来、約2週間ぶり。レーザーテック<6920>(東証プライム)やソシオネクスト<6526>(東証プライム)などの半導体関連株が強く、日本製鉄<5401>(東証プライム)も米社買収時期の見直し発表内容が前向きとされて続伸。牧野フライス<6135>(東証プライム)はニデック(旧・日本電産)<6594>(東証プライム)による突然のTOB発表を受けてストップ高買い気配。科研製薬<4521>(東証プライム)は創業来最高額のライセンス供与契約など好感されて活況高となった。

 DeNA<2432>(東証プライム)が東証プライム銘柄の値上がり率1位となりゲーム事業の見通し開示を受けて注目再燃。ピアラ<7044>(東証スタンダード)は一時ストップ高の急伸となりジーニー<6562>(東証グロース)との資本業務提携を好感。上場3日めのアルピコHD<297A>(東証スタンダード)は下げた日がなく連日高値。ブランディングテクノ<7067>(東証グロース)は日本アジア投資<8518>(東証スタンダード)との資本業務提携が好感されて一段高。ナイル<5618>(東証グロース)は日本製中古軽トラックの米豪などでの人気など言われて安値圏から急出直り。

 新規上場のビースタイルHD(ビースタイルホールディングス)<302A>(東証グロース)は3325円(公開価格の61%高)で初値をつけ、その後3475円(同68%高)まで上げる場面を見せて前引けは2910円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は9億3337万株、売買代金は1兆9279億円。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は1258銘柄、値下がり銘柄数は337銘柄。

 東証33業種別指数は鉱業、ゴム製品を除く31業種が値上がりし、空運、輸送用機器、電力ガス、サービス、鉄鋼、卸売り、医薬品、電気機器、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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