【株式市場】前場の日経平均は302円安、日米の金利上昇など受けジリ安だが高業績株や増配株は人気

◆日経平均は3万9678円93銭(302円13銭安)、TOPIXは2748.70ポイント(21.30ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億1369万株

 1月9日(木)前場の東京株式市場は、日米の金利上昇、半導体株安などを受けて日経平均が72円安で始まった後ジリ安傾向となり、午前10時半頃に374円安まで下押した。その後は一進一退に転じて前引けは302円安だった。米国9日のNY株式市場がカーター元大統領の追悼の日で休場になることも手控え要因とされた。中で、業績予想や配当予想の増額修正を発表したワールド<3612>(東証プライム)、オンワードHD<8016>(東証プライム)、ハニーズHD<2792>(東証プライム)などが活況高。年末に投資判断の引き上げが相次いだ東洋水産<2875>(東証プライム)など食品株の一角も高い。

 サワイグループHD<4887>(東証プライム)が急反発となりインフルエンザ拡大のため後発薬「タミフル」のドライシロップ型などの製造追いつかずと伝えられ活況高。「タミフル」で先発の中外製薬<4519>(東証プライム)も高い。ネクステージ<3186>(東証プライム)はモルガンスタンレーMUFG証券による目標株価の引き上げなど受け出直り拡大。12月24日上場のアルピコ<297A>(東証スタンダード)は初期の急伸相場が半値押し水準まで調整し再び手掛けやすくなったとされ急反発。日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)も反発し四半期決算発表が迫るとされ期待再燃。Heartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)は最高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は9億1369万株、売買代金は2兆967億円。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は431銘柄、値下がり銘柄数は1158銘柄。

 東証33業種別指数は4業種の値上がりにとどまり、医薬品、食料品、繊維製品、不動産、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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