キユーピーは一時3000円を割るが切り返す、マヨネーズ発売100周年の記念配当など好感

■11月決算を発表、今期予想に落胆感あったようだが下値買い旺盛

 キユーピー<2809>(東証プライム)は1月10日、下げ渋る相場となり、朝の取引開始後に7%安の2992円(231円安)まで下げたもののほどなく3000円台を回復、後場は4%安の3100円(123円安)前後で底堅い相場となっている。9日の通常取引終了後に11月決算とマヨネーズ発売100周年の記念配当10円を発表。今期・2025年11月期の連結業績予想を営業・経常利益とも横ばいレベルとしたため落胆感が先行した様子だが、上振れれば連続最高益になるため引き続き期待は強いようだ。

 25年3月にキユーピーマヨネーズの発売100周年を迎えることを記念し、25年11月期の中間配当に1株5円、期末配当にも同5円の合計10円の記念配当を実施するとした。これにより、年間配当は中間配32円、期末配32円の64円(普通配当54円+記念配当10円)となる予定とした。

 24年11月期の連結決算は売上高が74.3%増加し、営業利益は74.3%増加などとなり、営業利益や純利益が最高を更新した。今期・25年11月期の予想は、売上高を4.3%増、営業利益を0.5%増とし、親会社株主に帰属する当期純利益は土地売却益が加わって36.3%増とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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