森永乳業、ラクトフェリンで「のど」の免疫司令塔活性化、食品成分で世界初

■口蓋扁桃の免疫細胞を活性化、呼吸器防御の新知見

 森永乳業<2264>(東証プライム)は3月23日、乳タンパク質「ラクトフェリン」が「のど」に存在する免疫細胞のリーダーであるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化することを確認したと発表した。旭川医科大学との共同研究による成果で、食品成分としては世界初の知見とされ、科学雑誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載された。

 ラクトフェリンは乳や涙液、唾液などに含まれる成分で、粘膜を保護するバリア機能を担うとされる。従来は腸管関連リンパ組織(GALT)への作用が知られていたが、今回、口蓋扁桃を対象とした実験で、pDCの活性化に加え、インターフェロンαやB細胞活性化因子の産生促進を確認した。さらにB細胞のIgA産生やキラーT細胞の活性も高まり、ウイルス感染抑制への関与が示唆された。

 とりわけ「のど」は食品成分が消化されずに直接作用する部位でありながら、免疫への影響は未解明な部分が多かった。今回の成果は、ラクトフェリンが腸だけでなく上流の「のど」からも免疫調節に関与し、呼吸器や胃腸の健康維持に寄与する可能性を示すものである。森永乳業は60年以上にわたる研究基盤を背景に、今後もラクトフェリンの機能解明と応用拡大を進める方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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