下水道インフラの老朽化が招く危機――投資家が注目する関連銘柄とは

■下水道関連株に投資家の関心

 埼玉県八潮市で発生した大規模道路陥没事故は、日本のインフラ老朽化問題に警鐘を鳴らす重大な事態となっている。2025年1月28日に発生した事故では、直径約5メートル、深さ約10メートルの穴が突如として出現し、2トントラックが転落、74歳の運転手が取り残される事態となった。事故原因は下水道管の破損とされ、使用開始から42年が経過していた。

 救助活動は2月3日現在も続いており、穴も拡大して、溜まった水やがれきの撤去、安全確保の困難さ、新たな陥没の危険性などが障害となっている。対策として重機搬入用スロープの設置や周辺12市町への下水道使用制限要請が行われ、国土交通省は全国の下水道管理者に緊急点検を要請している。

 この事故を受けて、下水道関連の株式銘柄が注目を集めている。上水道・下水道のコンサルタント業務を行うNJS<2325>(東証プライム)、塩化ビニール製上下水道製品を製造する前澤化成工業<7925>(東証プライム)、浄水・下水処理機の製造を行う前澤工業<6489>(東証スタンダード)、鋳鉄管大手の日本鋳鉄管<5612>(東証スタンダード)、環境・水処理関連の荏原実業<6328>(東証プライム)、建設コンサルのオリジナル設計<4642>(東証スタンダード)、地特殊土木工事の太洋基礎工業<1758>(東証スタンダード)などがあげられる。

 国土強靭化基本計画の決定以降、インフラ整備が進められており、高度経済成長期以降に整備されたインフラの老朽化対策として、下水道の改修工事が加速する見込みである。また、局地的豪雨への対応として下水道整備も急務となっており、関連企業の今後の動向が注目されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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