【マーケットセンサー】2024年に狙うべきオーナー経営会社の魅力と投資戦略

■「第2の大正製薬」を探せ!老舗会社のブランド力

 オーナー経営会社は、経営者が株主として企業を所有し、自らが率先してビジネスを展開している企業形態である。上場会社の半数がオーナー経営会社といわれるなかで、どの銘柄に注目すべきかを考える。

 まず、今年10月に東証プライム市場からスタンダード市場に選択上場したオーナー経営会社の中から、「第2の大正製薬」の可能性のある銘柄を探る。老舗会社である松井建設<1810>(東証プライム)や小津産業<7487>(東証プライム)などが候補となる。これらの会社は、歴史や伝統に裏打ちされたブランド力を持ち、市場の変化にも柔軟に対応できると期待される。

 次に、主力銘柄のオーナー経営会社に目を向ける。各業界のトップ企業の多くがオーナー経営会社であり、その中でも低PERのバリュー株を厳選すると、鹿島<1812>(東証プライム)や出光興産<5019>(東証プライム)、ブリヂストン<5108>(東証プライム)などが挙げられる。これらの会社は、オーナー経営者のリーダーシップやビジョンによって、長期的な成長戦略を実行していると評価される。

 最後に、新興グループ会社のオーナー経営会社に注目する。DMG森精機<6141>(東証プライム)やSBIホールディングス<8473>(東証プライム)、光通信<9435>(東証プライム)などが有力な銘柄となる。これらの会社は、果敢にリスクを取り、革新的な技術やサービスを提供していると評価される。また、M&A仲介の会社もオーナー経営会社が多く、M&A市場の活性化に伴って、ビジネスチャンスが拡大していると見られる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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