リプロセル、臨床用iPS細胞を用いたGameto社の卵子体外成熟技術「Fertilo」がFDA INDクリアランスを取得

■世界初、iPS細胞による卵子体外成熟技術が臨床試験へ

 リプロセル<4978>(東証グロース)は2月3日、同社が提供する臨床用iPS細胞を活用し、Gameto社が卵子の体外成熟技術「Fertilo」において、米国食品医薬品局(FDA)からIND(治験届出)クリアランスを取得したと発表。この成果は、iPS細胞ベースの治療として米国で初めて第III相臨床試験に進む画期的な出来事である。

 「Fertilo」は、リプロセルの臨床用iPS細胞から誘導された卵巣支持細胞(OSCs)を用い、卵巣内環境を体外で再現する革新的な技術である。この技術により、不妊治療の迅速化、安全性向上、利便性の高い治療法の提供が期待されている。2025年1月には、この技術を用いた世界初のヒトでの妊娠・出産の成功も報告されている。

 リプロセルの横山周史社長は、今回のFDA INDクリアランス取得を高く評価し、同社の「StemRNA™ Clinical iPSC シードクローン」が各国の厳格な規制基準に適合する高品質な細胞製品であることを強調した。今後も世界中の再生医療プログラムの発展に貢献すべく、技術向上と安全性確保に邁進する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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