エンカレッジ・テクノロジ、25年3月期は3Q累計で過去最高の売上高を達成、クラウドサービスが大きく伸長

(決算速報)

■製品価格改定とエンタープライズ向けサブスクリプション契約が奏功

 エンカレッジ・テクノロジ<3682>(東証スタンダード)は2月12日、2025年3月期第3四半期の決算短信を発表した。第3四半期累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)の売上高は、18億5596万円(前年同期比4.2%増)と第3四半期累計期間としては過去最高を更新した。これは、製品価格改定によりストックビジネスである保守サポートサービス売上が安定的に伸長したことに加え、エンタープライズユーザー向けサブスクリプション契約がスタートするなどクラウドサービス売上が大きく伸長したことが主な要因である。

 営業利益は1億9715万円(前年同期比2.6%増)、経常利益は1億9914万円(同3.1%増)、四半期純利益は1億3691万円(同4.6%増)となった。

 一方、「ESS AdminONE」「ESS REC 6」の新製品バージョンのリリースに伴い、減価償却負担が増加したことや、給与手当を年率約6%の昇給等をしたことにより、売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計額は16億5880万円(前年同期比4.3%増)となった。

 なお、「ESS AdminONE」の減価償却が当第2四半期会計期間にて終了したため、同減価償却負担は、当第3四半期(10月~12月)においては、前年同期比400万円増加にとどまっている。

■2025年3月期通期業績予想を据え置き

 2025年3月期の業績予想については、2024年5月10日に公表した業績予想から変更はなく、売上高27億5000万円(前期比10.1%増)、営業利益3億5000万円(同9.7%増)、経常利益3億5000万円(同8.9%増)、当期純利益2億4000万円(同9.7%増)を見込んでいる。

 エンカレッジ・テクノロジは、2030年に向けた長期ビジョン「VISION2030」を設定し、第1次中期経営計画(投資フェーズ:2025年3月期から2027年3月期)において、「フロー売上拡大」「ストック売上強化」「役割による組織化並びにタレントスキル向上による生産性向上」を重点施策に定めて新たな活動に取り組んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る