【注目銘柄】WOLVES HAND、26年6月期業績上方修正で増収増益拡大、動物病院事業強化が寄与
- 2026/3/12 08:24
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■診療価格見直しと人員配置最適化、医療設備拡充が収益力を強化
WOLVES HAND<194A>(東証グロース)は、前日11日に85円高の1844円と続急伸して引け、東証グロース市場の値上がり率ランキングの第36位にランクインするとともに、今年3月4日に突っ込んだ直近安値1654円からのリバウンド幅を拡大させた。同社株は、今年2月13日に今2026年6月期業績の上方修正を発表したが、増額業績が市場コンセンサスを下回るとして下値を模索する動きが続いた。ただ業績上方修正により純利益が、過去最高を大幅に更新することを見直し、売られ過ぎとして割安バイオ株買いが増勢となった。ヒストリカル的にも、昨年11月につけた上場来高値2900円から4カ月が経過し、同高値から直近安値への下落率も40%超となっており日柄・値幅調整の一巡感を示唆しているとして側面支援材料視されている。
■診療価格の見直しなどが寄与し積極的なM&Aも上乗せ要因
同社の今6月期業績は、期初予想より売り上げが3億9600万円、営業利益が1億400万円、経常利益が9200万円、純利益が1億9600万円それぞれ引き上げられ、売り上げ61億5000万円(前期比12.6%増)、営業利益11億円(同21.0%増)、経常利益11億円(同21.1%増)、純利益8億4000万円(同41.6%増)と増収増益率を伸ばし、純利益は、前期の過去最高(5億9300万円)を大幅に連続更新する。一次診療から二次診療まで幅広く医療サービスを提供している動物病院で診療価格を見直し、適材適所の人員配置を進め、医療設備を拡充させたことが寄与しており、積極的なMA&で動物病院の相次ぐ連結子会社化や事業承継したことも上乗せとなった。
なお今期に入っての同社のM&Aは、昨年10月の茨城県と神奈川県で動物病院2病院を運営するヒルズ(茨城県水戸市)、医療器具の製造販売を展開している飛鳥メディカル(京都市下京区)、北海道で動物病院を運営しているSee(北海道札幌)の各連結子会社化、光触媒技術で高原性鳥インフルエンザの不活性化などを実証しているカルテック(大阪市中央区)からの事業承継などと続いた。このほか獣医療分野での新規抗がん剤の共同研究開発などの新規技術開発も積極推進している。
■昨年来高値からの日柄・値幅調整一巡感を強め割安バイオ株買いで一段のリバウンド期待
株価は、新規抗がん剤の共同研究契約に高値反応して1769円と上ぶれ、今期第1四半期の好決算が続いて上場来高値2900円まで買い進まれた。同高値後は、25日移動平均線を挟んで上下200円幅のボックス相場を続けたが、今期の上方修正業績が市場コンセンサスをやや下回ったことで下値を探り、米国、イスラエルのイラン攻撃、イランによる報復攻撃による地政学リスクの高まりが波及して1654円まで再調整した。バリュー的にもPERは16.4倍と東証グロース市場の全銘柄平均41倍を下回り相対的に割安なバイオ株の一角を占める。昨年来高値からの日柄・値幅調整一巡感を強めて一段のリバウンド期待を高め、まず上場来高値から直近安値への調整幅の3分の1戻しの2000円台奪回に動こう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)




















