アイフリークモバイルは25年3月期3Q累計損失縮小、株価は調整一巡して底固め完了感を強める

 アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は2月14日に25年3月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。I―FREEK GAMESを10月1日付で吸収合併して当期第3四半期より非連結に移行したため、前年同期の連結業績との比較で見ると、販管費削減効果で損失縮小した。通期予想は据え置いた。前期連結業績との比較で見ると損失縮小の見込みとしている。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。株価は調整一巡して底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■25年3月期3Q累計損失縮小、通期も損失縮小見込み

 25年3月期第3四半期累計業績(非連結)は売上高が14億49百万円、営業利益が19百万円の損失、経常利益が10百万円の損失、四半期純利益が38百万円の損失だった。I―FREEK GAMESを10月1日付で吸収合併して当期第3四半期より非連結に移行したため、前年同期の連結業績(売上高19億06百万円、営業利益91百万円の損失、経常利益76百万円の損失、親会社株主帰属四半期純利益74百万円の損失)との比較で見ると、広告宣伝費等の販管費削減効果で損失縮小した。

 コンテンツ事業は売上高が79百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が23百万円の損失だった。前年同期の連結ベースの売上高は1億31百万円、営業利益は33百万円の損失だった。広告宣伝費削減や事業運営効率化などの効果で損失縮小した。

 DX事業は売上高が13億31百万円、セグメント利益が1億51百万円だった。前年同期(セグメント名はCCS事業)の連結ベースの売上高は17億74百万円、営業利益は1億43百万円だった。既存顧客に対する単価改定交渉が一部結実したことに加え、稼働率も高水準に推移して増益だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別(第2四半期まで連結ベース、第3四半期より非連結ベース)に見ると、第1四半期は売上高が6億30百万円で営業利益が19百万円の損失、第2四半期は売上高が6億10百万円で営業利益が30百万円の損失、第3四半期は売上高が2億09百万円で営業利益が30百万円だった。

 通期予想(完全子会社のI―FREEK GAMESを10月1日付で吸収合併して非連結決算に移行)は据え置いて、売上高が20億63百万円、営業利益が44百万円の損失、経常利益が36百万円の損失、当期純利益が75百万円の損失としている。前期連結業績(売上高25億71百万円、営業利益95百万円の損失、経常利益76百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益99百万円の損失)との比較で見ると損失縮小の見込みである。

 コンテンツ事業ではBtoC向けの新しい知育アプリ開発、絵本制作、絵本レンタルのBtoB事業運営、協業パートナー拡大によるBtoB販路拡大、DX事業では生成AI・RPA・メタバース(VR/AR)・データサイエンス・ゲーム等の専門領域に特化したエンジニアの育成、既存取組案件における商流改善、高単価案件の獲得などを推進する方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は底固め完了

 株価は調整一巡して底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。2月14日の終値は83円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS37円38銭で算出)は約2.2倍、そして時価総額は約15億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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