【木村隆の相場展望】裁定解消売りの動向に注目、第4週は落ち着きどころを探る

木村隆のマーケット&銘柄観察

(12月22~26日)

 裁定解消売りが止まらない。12月12日現在で裁定買い残は、前週比3億3100万株減少し、20億0600万株に低下している。12日はSQで、それに伴う減少もある。ただ、今週に入っても解消売りが続いている。12月15日が1411万株減、16日が1億900万株減、17日が223万株減となっている。

 裁定残が減少するということは、先高観が消えたということである。大証の225先物の投資主体別売買状況では、5418億円売り越している。反面、東証の投資主体別売買動向では外国人は1595億円買い越している。従って長期投資の方向性は強気だが、目先については、弱さをついた動きとなっている。

 16日には1万7000円を割り込んだものの、週末19日には3日続伸の1万7621円まで戻して引けた。ただ、まだ事態は流動的である。原油動向によっては波乱の要素を持ち越している。選挙明け15日の相場は272円安となり、市場は必ずしもアベノミクスを受け入れているわけではない。引き続き成長戦略の動向がポイントになる(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る