【木村隆のお宝銘柄】扶桑化学工業は営業利益が最高益更新、株価も史上最高値へ

木村隆のお宝銘柄

扶桑化学工業<4368>(JQS)が12月24日の今2015年3月期の増額修正を機に、波動が一変、戻り波動に力強さが加わってきた。今の水準は史上最高値の後一歩のところに迫り、まさしく新展開入りが近い。同社の成長性を勘案すればPERの13.8倍は割安さが目立つ。

同社は果実酸の大手である。かつては主にジュースなどの飲料や食品の酸味料として使われてきた果実酸だが、今では食品加工や化粧品開発で欠かせない存在である。その誘導体は農業、漁業、バイオテクノロジーや工業技術、精密産業の各分野へも進出。さらには生物のエネルギー代謝に深く関与する物質であることから、健康意識の高まる中、その需要はますます高まっている。

また、電子材料および機能性化学品事業は、半導体業界向けに必要不可欠なシリコンウェハーのファイナルポリッシングスラリー(磨材)の主原料としてトップシェアの超高純度コロイダルシリカなどを製造。化粧品、医薬品、プラスティックなどの分野に向けたファインケミカル中間体も手掛ける。

今期の営業利益を41億5000万円から前期比32%増の47億円大幅に上方修正した。電子材料および機能性化学品事業の主力製品である超高純度コロイダルシリカの出荷が当連結会計年度期首より引き続き好調であることに加え、中国および米国の連結子会社の業績も堅調で、計画を上回る状況で推移。また、10月に三井化学株式会社より譲り受けた有機酸事業関連の販売についても、概ね当社の想定通り推移している。

なお、今期の47億円の営業利益は2011年3月期の46億3700万円を上回るピーク利益である。株価も史上最高値挑戦の背景が整った。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

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