【注目銘柄】レシップホールディングスは業績再上方修正と大幅増配で株価上昇トレンドへ、割安株として注目

注目銘柄

■ゴールデンクロス示現、レシップHD株が上昇トレンドへ転換

 レシップホールディングス<7213>(東証スタンダード)は、祭日前の19日に前日比変わらずの498円で引けた。ただ取引時間中には504円と買われる場面があり、25日移動平均線で下値を確認する三角保ち合いに煮詰まり感を強めた。今年2月10日に今2025年3月期業績の2回目の上方修正と増配を発表しており、これを手掛かりに低位値ごろの割安株買いが交錯した。テクニカル的にも、株価が500円台出没を続けるなかで25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、フォローの材料視されている。

■国内バス市場の輸送量が回復しNY地下鉄向け製品も順調に納入

 同社の今3月期業績は、昨年11月、今年2月と2回上方修正され、2回合計で売り上げは期初予想より45億円、営業利益は20億円、経常利益は21億円、純利益は12億円それぞれ上ぶれた。国内バス市場では、輸送量が回復し、キャッシュレス需要の回復に伴ってカラーLED式行先表示器や車載情報表示システム、路線バス運行支援ユニット、さらに関連ソフトの売り上げが増加し、米国市場向けでもニューヨーク(NY)市地下鉄向け製品の納入が、当初見込みより順調に推移していることなどが要因となった。業績そのものは、売り上げ250億円(前期比12.4%増)、営業利益30億円(同5.09%減)、経常利益30億円(同15.65%減)、純利益17億5000万円(同27.51%減)と見込み、前期比減益率を縮小させる。

 配当は、昨年11月の今期業績の上方修正発表時に期初予想の年間8.5円を10円(前期実績8.5円)に引き上げ、今年2月の業績再上方修正時には配当方針を変更し、純資産配当率(DOE)を2%以上とすることを目安にしたことから、普通配当を11.5円に引き上げ、それに業績再上方修正に伴う特別配当8.5円を上乗せし年間20円に大幅増配を予定している。

■PERは4倍と市場第27位にランクインしGC示現で昨年来高値目指す

 株価は、前期業績の上方修正・増配で昨年来高値789円をつけ、昨年7月の新紙幣発行で対応更新需要期待で700円高値と買われたが、直後に発表した新株式発行(発行価格649円)・株式売出しに全般相場急落が続き488円と調整し、今期業績上方修正・増配で561円と高値反応したものの戻り売りに押され昨年来安値458円に再調整した。同安値水準から今期業績の再上方修正・再増配で売られ過ぎ修正期待を強めてリバウンドし、25日線が75日線を上抜きGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは、なお4.3倍と東証スタンダード市場の低PERランキングの第27位にランクインし、PBRも0.85倍、配当利回りも4.0%と割安である。新株式発行価格649円から昨年7月高値700円を上抜き、昨年来高値789円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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