【注目銘柄】テンプホールディングスは高値更新の展開、18年3月期も増収増益・増配予想

注目銘柄

 テンプホールディングス<2181>(東1)に注目したい。持株会社傘下にテンピスタッフやインテリジェンスなどを置く人材サービスの大手である。需要が高水準で18年3月期も増収増益・増配予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期も増収増益・増配予想

 5月15日発表した17年月期連結業績は、売上高が16年3月期比14.4%増の5919億95百万円、営業利益が同19.1%増の334億09百万円、経常利益が同21.1%増の341億36百万円、純利益が同2.7%増の178億20百万円だった。

 オーガニック成長(派遣・BPOセグメントにおける稼働者数の増加、リクルートセグメントにおける転職決定人数の増加など)が448億円増収要因、M&Aによる新規連結が325億円増収要因だった。配当は15年10月29日付株式3分割を考慮すると実質4円増配の年間17円とした。

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比14.4%増の6773億円、営業利益が同7.8%増の360億円、経常利益が同6.9%増の365億円、純利益が同24.6%増の222億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円としている。人手不足を背景に人材サービスの需要は高水準であり、好業績が期待される。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価は2100円近辺のフシを突破して5月18日に2353円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。その後利益確定売りで一旦反落したが、自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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