ソフトバンクGが下値圏から出直る、半導体設計のアンペア・コンピューティング社の全持分を取得、注目再燃

■戦略連携、傘下の半導体設計アーム社を補完する形で専門知識を統合

 ソフトバンクG(ソフトバンクグループ)<9984>(東証プライム)は3月21日、反発基調で始まり、取引開始後は8001円(194円高)まで上げ、下値圏から出直っている。20日午前、子会社を通じてAIコンピューティングに特化した半導体設計企業Ampere Computing Holdings LLC(アンペア・コンピューティング社)の全持分を総額65億米ドル(約9730億円))で取得すると発表、注目が再燃している。

 アンペア・コンピューティング社及び同社の特定の持分保有者と2025年3月19日(米国時間)付で合意に至った。同社は、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けに特化した高性能かつエネルギー効率に優れたプロセッサを設計する半導体企業。この株式取得にともなう戦略的な連携により、Arm Holdings plc(アーム社)の設計力を補完する形で、ARMベースのチップの開発及びテープアウトで実績を持つアンペア・コンピューティング社の専門知識を統合することが可能になる。ひいてはソフトバンクGのNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)の長期的な拡大につながっていくものと期待しているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る