KADOKAWAが年初来の高値に進む、日経平均1000円安の中「業績」に立ち返って選別買いの様子

■サイバー攻撃による損失からの脱却進む、証券会社による目標株価も意識

 KADOKAWA<9468>(東証プライム)は4月3日、出直りを強めて始まり、取引開始後は3863円(249円高)まで上げ、約1か月半ぶりに年初来の高値を更新している。SBI証券が3月下旬に目標株価を5550円に引き上げたと伝えられて以降、値動きが底堅さを増してきたと見られており、今期の業績はサイバー攻撃による損失を通過して回復する期待が強い様子。今朝の東京株式市場は「トランプ関税」の発表を受けて日経平均が1300円安となっており、株式投資の基本である「業績」に立ち返って選別買いされているようだ。

 2月に発表した第3四半期決算では、「6月のサイバー攻撃に係る影響発生以降、事業活動の復旧に全力で取り組んだ結果、出版・IP創出事業では、影響を受けていた既刊の出荷量が8月には平常時の水準に回復」(決算短信より)しているとし、「Webサービス事業でも8月より複数の主要サービスを段階的に再稼働しており、9月以降は概ね全面的に復旧」しているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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