昭栄薬品は戻り歩調、19年3月期減益予想だが織り込み済み

株式市場 銘柄

 昭栄薬品<3537>(JQ)は、オレオケミカルや界面活性剤などを主力とする専門商社である。19年3月期第3四半期累計は減益だった。そして通期も減益予想だが、配当は増配予想である。株価は12月の直近安値から切り返して戻り歩調だ。19年3月期減益予想は織り込み済みであり、出直りを期待したい。

■界面活性剤を主力とする専門商社

 オレオケミカル(天然油脂由来の油脂化学品)や界面活性剤を主力とする専門商社である。セグメント区分は化学品事業、日用品事業、土木建設資材事業としている。

■19年3月期3Q累計減益で通期も減益予想、配当は増配

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.5%増の207億円、営業利益が5.3%減の3億16百万円、経常利益が3.3%減の4億36百万円、純利益が4.8%減の2億99百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比2.5%増収、営業利益が14.6%減益、経常利益が8.3%減益、純利益が10.9%減益だった。主力の化学品事業が堅調に推移して増収だったが、一部原材料価格の変動や運送費の高騰などで減益だった。ただし通期予想に対する進捗率は売上高75.2%、営業利益75.3%、経常利益75.9%、純利益73.9%と概ね順調である。

 配当予想は年間18円(期末一括)としている。18年12月1日付の株式3分割を考慮して年間54円に換算すると、18年3月期の年間53円に対して1円増配となる。

■株価は戻り歩調

 株価(18年12月1日付で株式3分割)は、12月の直近安値960円から切り返して戻り歩調だ。19年3月期減益予想は織り込み済みであり、出直りを期待したい。2月12日の終値は1026円、今期予想連結PERは約12倍、時価総額は約37億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る