【どう見るこの株】レシップHDは反落もバス運転支援システム、新工場を手掛かりに決算発表を先取り余地

 レシップホールディングス<7213>(東証スタンダード)は、前日16日に10円安の457円と5営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、347円安と3日ぶりに反落し3万4000円台を割ったことから、今年4月7日につけた年初来安値399円からリバウンド途上にある同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ同社は、今年5月9日に3月期決算の発表を予定しており、期中に2回上方修正された2025年3月期業績に続き、次期2026年3月期業績も、「特定技能」向けバス運転支援システムや今年1月に稼働を開始した新工場の寄与などで続伸を期待されるだけに決算発表を先取りするのも一考余地がありそうだ。テクニカル的にも、年初来高値522円から年初来安値への調整幅の半値戻し水準までリバウンドして売り買い交錯となっており、相場格言通りに「半値戻しは全値戻し」にトライする可能性もある。

■ドライバー不足解消に外国人バス運転手向けに多言語の地図付きナビを開発

 同社の目下集計作業中の2025年3月期業績は、昨年11月と今年2月に2回上方修正された。昨年11月は、新紙幣発行によるバスの運賃箱などの関連製品ソフトが業績を押し上げ、今年2月はバス市場の輸送量回復、運賃のキャッシュレス化による関連ユニットの好調推移が要因となった。次期2026年3月期業績も、ニッチトプ戦略のバス市場向けの展開材料が続伸要因となる可能性がある。その一つは、2023年3月に閣議決定された外国人労働者の「特定技能」に自動車運送分野が追加されたことが上げられる。「2024年問題」で向こう5年間で28万8000人のドライバーが不足すると予測されており、「特定技能」の外国人ドライバーを2万4000人受け入れることを目指す。同社は、地理に不案内な外国人のバス運転者向けに多言語化した地図付きナビの運行支援システムを開発しており、ビジネスチャンスが拡大する。

 もう一つは、昨年10月に竣工し今年1月に稼働を開始した新工場で、産業機器向けのプリント基板実装の生産能力は1.5倍に増強される。2026年3月期の業績動向は、5月9日の決算発表時の業績ガイダンスを待たなければ明らかにならないが、事業環境はフォローとなる見込みである。また配当についても、配当方針をDOE(純資産配当率)2%以上とすることに変更し、前2025年3月期は、年間20円(前々期実績8.5円)に大幅増配しており、配当動向も注目ポイントとなる。

■年初来高値調整幅の半値戻しをクリアし割り負け修正で全値戻しも

 株価は、2025年3月期第3四半期の3ケタ増益に反応して年初来高値522円をつけ、同3月期業績の2回目の上方修正と2回目の増配でも516円と高値反応したが、配当権利落ちに世界同時株安の波及が重なって年初来安値399円へ調整し、売られ過ぎとしてリバウンドし調整幅の半値戻しをクリアしたところである。PBRは0.78倍と割り負けており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」通りに年初来高値奪回に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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