科研製薬は日本気象協会・JMDC・長崎大学との産学連携で作成した「多汗症前線2025」を初公開

■日本初!最新気象データから多汗症受診タイミングを全国予測

 科研製薬<4521>(東証プライム)は、一般財団法人日本気象協会、JMDC<4483>(東証プライム)、そして長崎大学との産学連携により作成した『多汗症前線2025』を公開した。ワキ汗をはじめとする多汗症に悩み、受診をためらっている人や一般の人に向けて、受診機会の促進と疾患認知の向上を目的に、「多汗症前線」を解説するセミナーを2025年4月9日(水)に開催した。

 当日は、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚病態学教授室田浩之先生が多汗症のメカニズムや『多汗症前線2025』について解説。気象予報士の天達武史氏から2025年の気象予測の説明を受けた。さらに、実際に多汗症患者でもあるNPO法人多汗症サポートグループ理事長の黒澤希氏を交え、『多汗症前線2025』に対する期待や日常で症状を抑えるための工夫などをトークセッションで紹介した。

 今回発表された「多汗症前線2025」は、科研製薬・日本気象協会・JMDCの3社と長崎大学が協力し、多汗症患者の受診(レセプト情報)と気象の2つのビッグデータを集積・分析することで、受診のピークを予測した「多汗症前線」を2025年の春から夏にかけての最新の気象予報をもとに作成した。『前線』という親しみやすい形で受診の目安となる日付を提示することで、「多汗症」という疾患の認知拡大や受診起点の創出、患者が新しい治療に踏み出すきっかけになることを目的としている。また、これらの日付はあくまで目安であり、気になる症状があれば早めに医療機関に相談することを推奨している。

 同セミナーでは、長崎大学大学院で皮膚疾患の臨床や研究に携わる室田先生より、多汗症のメカニズムや発現する症状について、また状態に合わせた様々な治療法や「多汗症前線」に関する研究についても解説があった。気象予報士の天達さんからは、最新の気象予報や昨今の夏における猛暑・異常気象について説明があった。

 セミナーの後半では、実際に多汗症患者でもある「NPO法人多汗症サポートグループ」代表理事の黒澤希氏が参加し、多汗症前線公開に対する患者さん目線の意見や症状への向き合い方についてのトークセッションを実施した。このセッションでは、まず天達氏が「多汗症前線2025」の見方をテレビでみる気象予報さながらに解説した。日本気象協会による今年の最新予測データをもとに作成したこの「多汗症前線2025」の公開を受け、黒澤氏は「こういう基準があってよかったです。待ってました!」と話し、実際に受診タイミングに悩む人が多くいることからも、受診の目安になる多汗症前線の有用性に期待を寄せた。さらに、予測日が近づいてきたら気をつけたいポイントや対策についても、多汗症サポートグループに所属する多汗症患者に行った日常の工夫などに関するアンケートの結果とともに多汗症との向き合い方についてコメントをもらった。

 そして、最後に多汗症や汗に悩む人に向け、黒澤氏や室田教授、天達氏からメッセージをもらい、閉会としている。

<プレスセミナー概要>
名称:「多汗症前線2025」発表セミナー
開催日時:2025年4月9日(水)
主催:科研製薬株式会社、日本気象協会
登壇者:科研製薬株式会社 深山浩氏、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚病態教授 室田浩之先生、NPO法人 多汗症サポートグループ代表理事 黒澤希氏
ゲスト:気象予報士 天達武史氏
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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