Sansan、AI契約書レビューサービス「LeCHECK」提供のリセと資本業務提携締結

■紙と電子を問わず契約書管理を最適化、業務効率向上へ

 Sansan<4443>(東証プライム)は4月23日、AI契約書レビューサービス「LeCHECK(リチェック)」等を提供するリセ資本業務提携を締結したと発表。提携の目的は、両社の営業基盤および技術的知見を融合させることで、契約業務に課題を抱える企業の支援体制を強化する点にある。電子契約の普及が進む一方で、紙と電子が混在する契約書の管理が煩雑化しており、形式を問わず一元的に扱える仕組みが求められている。Sansanはこのニーズに対応するため、契約データベース「Contract One」の提供を2022年から開始。従来の営業DXサービスやインボイス管理サービスと並ぶ新たな柱として事業を展開している。

 Contract Oneは、紙と電子を問わず契約書を高精度にデータ化し、クラウド上で一元管理するサービスである。契約書の全社的活用を可能にし、業務効率の向上と事業成長を後押ししている。一方、リセは企業法務に強い弁護士の知見と先端技術を組み合わせたAI契約書レビューサービス「LeCHECK」や翻訳サービス「LeTRANSLATE」を展開。Sansanは営業体制を強化し、Contract Oneの契約社数を直近1年で1.5倍に拡大。今回の提携によって、契約領域における販売網の拡張と技術連携が可能となり、顧客課題への対応力を高める狙いがある。

 今回の提携により、Contract OneとLeCHECKの販売パートナーシップを構築。これにより両サービスの相互提供が可能となり、顧客に対してより柔軟かつ包括的な提案が実現する見通しである。さらに、両社が有する技術と専門知識を生かし、今後は機能拡張やサービス連携を視野に入れ、多様化するニーズに応える体制を強化していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る