ミライロ、京阪電鉄に「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」を導入、社員95%以上が受講完了

■障害当事者の視点を取り入れた実践的研修で鉄道サービスの質を向上

 ミライロ<335A>(東証グロース)は4月23日、京阪ホールディングス<9045>(東証プライム)グループの京阪電気鉄道に「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」を提供したと発表。2023年9月から同検定を導入し、2025年3月末時点で駅係員・乗務員の95%以上が受講を完了した。ミライロは「バリアバリュー」を企業理念とし、障害のある当事者の視点から社会における「障害=バリア」を取り除き、「価値=バリュー」に転換するソリューションを提供している。

 同検定は、2023年に西武鉄道株式会社とミライロが共同開発した鉄道事業者向けの特化型カリキュラムである。日々の鉄道利用シーンを想定し、障害のある方や高齢者のお困りごとに対する具体的なサポート方法を学ぶことができる。基礎編ではユニバーサルマナーの基本概念と課題理解を行い、応用編ではケーススタディの講義に加え、視覚障害者実技研修(誘導方法・声かけのポイント)、高齢者実技研修(身体の変化を体感しながらのサポート方法)、車いす実技研修(段差のサポート・適切なアナウンス)などの実践的な研修を実施している。

 京阪電気鉄道は今後も新入社員を対象に同検定の受講を予定しており、すべてのお客さまに安心して利用してもらえる鉄道サービスの提供を目指している。ミライロは2010年6月に設立し、障害者向けデジタルプラットフォーム「ミライロID」の運営や、法人・自治体向けユニバーサルデザインのソリューション提供を行っている。ユニバーサルマナー研修及び検定は、障害者・高齢者・LGBTQ+等の多様な人との向き合い方を学ぶもので、障害のある当事者が講師となり、会場開催・オンライン開催・eラーニングにより実施されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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