魁力屋、「グランキュイジーヌ」全株式を取得し子会社化へ、多ブランド戦略の第一弾

■ラーメン市場の拡大余地見据え、独立ブランドを傘下に

 魁力屋(かいりきや)<5891>(東証スタンダード)は6月3日、東京都中央区に本社を構えるグランキュイジーヌの全株式を取得し、同社を完全子会社とする株式譲渡契約を締結したと発表。魁力屋は、外食産業において寡占化が進んでいないラーメン市場に大きな成長可能性を見出しており、今後の中長期戦略として「加速度的な店舗展開」「収益構造の変革」「食の総合企業化」を掲げている。今回の株式取得は、その一環として複数ブランドを束ねる持続的成長モデルの構築を目的としたものである。

 グランキュイジーヌは「肉そばけいすけ」「札幌みその一期一会」など個性的なブランドを展開し、現在は直営19店舗を運営している。同社は安定した収益基盤を有し、既存の魁力屋とは異なる商品ラインを持つことから、事業上のシナジーが見込まれている。今後は各ブランドの強みを活かし、グループ全体の企業価値向上に資するブランド戦略が推進される予定である。

 取得株式数は2,300株で、取得価額は971百万円。株式価値の算定にあたっては、第三者機関による評価結果をもとに決定された。グランキュイジーヌは2025年12月期第3四半期から魁力屋の連結子会社となる見込みであり、これに伴い魁力屋は連結決算体制に移行する。現時点で業績見通しは精査中であり、詳細は準備が整い次第開示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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