くすりの窓口、第三者割当による自己株式処分の払込完了、役職員参画体制を強化

■自己株式処分完了で役職員の株主参画体制を強化

 くすりの窓口<5592>(東証グロース)は9月26日、第三者割当による自己株式処分の払込完了を発表した。同社は9月10日の取締役会で決議した内容に基づき、役員や従業員、子会社役職員を対象とする割当を実施したものである。払込完了により、役職員のグループ全体に株式が分配され、従業員持株強化策としての意義を持つ処分が完了した。

 今回の処分株式数は普通株式14万4000株であり、1株あたり3720円の処分価額で総額5億3568万円となった。割当対象は同社の堤幸治社長や大木弘明取締役を含む役員2名、従業員兼子会社役員12名、従業員24名、子会社役員1名、子会社従業員1名である。最大の割当は堤社長の5万3700株であり、役員・従業員層が幅広く株主として参画する体制が整えられた。

 処分完了後、同社の自己株式数は10万6122株となった。自己株式の社内割当は、役職員のモチベーション向上や企業価値の長期的成長に資するものとされており、株式市場における企業統治や人材活用の一環として注目される。今後は同社の成長戦略の進展とあわせ、株主還元および社員参画型の経営体制がどのように強化されるかが焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る