【株式市場】前場の日経平均は255円高、小安く始まったが切り返し強く次第高

◆日経平均は3万8791円80銭(255円06銭高)、TOPIXは2801.69ポイント(14.74ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億6088万株

 6月18日(水)前場の東京株式市場は、中東情勢が流動的にもかかわらず海運株が軟調で石油株の値動きも重く、過度に警戒していると相場に乗り遅れるといった雰囲気がある様子。引き続き半導体関連株が強く、レーザーテック<6920>(東証プライム)は戻り高値を更新。トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株も堅調で、任天堂<7974>(東証プライム)は「スイッチ2」好調などで上場来の高値を更新。日清オイリオG<2602>(東証プライム)は発行株数の7%規模の自社株買いなど好感され活況高。日経平均は172円安で始まったが、これを安値に一本調子の値上がり傾向となり、前引けは255円高の高値引けとなった。

 大成建設<1801>(東証プライム)が再び一段高となり上場来の高値を更新し、モルガン・スタンレーMUFG証券による同社など大手3銘柄の目標株価引き上げを好感。アステリア<3853>(東証プライム)は一段高となり自社株買いの開始など連日好感。enish<3667>(東証スタンダード)は一段高となり夏にリリース予定の新作パズルゲームなど材料視。NANO MRNA<4571>(東証グロース)は膠芽腫を対象とした新薬候補の臨床試験順調などで急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は7億6088万株、売買代金は1兆9988億円。プライム上場1627銘柄のうち、値上がり銘柄数は1037銘柄、値下がり銘柄数は520銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、その他製品、パルプ紙、証券商品先物、電力ガス、精密機器、建設、小売り、空運、不動産、輸送用機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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