【株式市場】日経平均は348円高となり3日続伸、「遠くの戦争は買い」と中東情勢は割り切る

◆日経平均は3万8885円15銭(348円41銭高)、TOPIXは2808.35ポイント(21.40ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億2632万株

 6月18日(水)後場の東京株式市場は、中東情勢について「遠くの戦争は買い」と割り切って臨む様子があり、トヨタ<7203>(東証プライム)が一段と強含みブリヂストン<5108>(東証プライム)も一段ジリ高、証券会社から目標株価の引き上げが出た大成建設<1801>(東証プライム)や鹿島<1812>(東証プライム)も一段高など、主力株の中に強い銘柄が少なくなかった。前場上げた半導体株は高値もみあいに転じたがレーザーテック<6920>(東証プライム)など堅調。日経平均は一段ジリ高となり、13時頃に328円高(3万8864円)まで上げ、大引けも上げ幅300円台を保ち3日続伸となった。

 後場は、日清オイリオG<2602>(東証プライム)が前場急伸したまま高値圏で活況高となり大型の自社株買いと買いつけた株式の全部消却を好感。良品計画<7453>(東証プライム)は前場上場来の高値を更新したまま強い相場が続きモルガン・スタンレーMUFGによる投資判断の引き上げなど好感。Speee<4499>(東証スタンダード)は後場寄り後に急伸して一時ストップ高となり米上院がステーブルコイン関連法案を可決との報道を好感。しかしほどなく下げたためか、7月に暗号資産関連事業の新会社を設立すると発表済みのぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)や、傘下に仮想通貨会社をもつインタートレード<3747>(東証スタンダード)などが一段と上げ乗り換え買い活発化の様子。マックハウス<7603>(東証スタンダード)は後場急伸してストップ高となり生体鉱石パウダーの独自素材を開発した企業との提携を好感。モブキャストHD<3664>(東証グロース)は新ゲームの今秋リリースに期待強まるとされ一段高。Sapeet<269A>(東証グロース)は病院と患者のコミュニケーション支援サービス「ユカリアメルジュ」のAI機能開発が好感され後場一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は16億2632万株(前引けは7億6088万株)、売買代金は4兆541億円(同1兆9988億円)。プライム上場1627銘柄のうち、値上がり銘柄数は1092(前引けは1037)銘柄、値下がり銘柄数は461(同520)銘柄。

 東証33業種別指数は28業種(前引けは26業種)が値上がりし、その他製品、パルプ紙、証券商品先物、鉱業、精密機器、電力ガス、建設、不動産、輸送用機器、石油石炭、小売り、サービス、卸売り、保険、などが値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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