明和産業、合成樹脂リサイクル強化に向けタカロクを買収、14.9億円で取得

■環境配慮型ソリューション強化でサーキュラーエコノミー推進

 明和産業<8103>(東証プライム)は6月25日、タカロク(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得株数は4万9000株、取得価額は14億9000万円。株式譲渡の実行日は7月9日を予定している。タカロクは、合成樹脂の原料販売、コンパウンド製造、リサイクルを主軸とする企業で、明和産業の中期経営計画に掲げる環境配慮型ビジネスとの親和性が高いと判断された。

 明和産業は、化学品を中心とした専門商社であり、近年はバイオマスプラスチックやプラスチックリサイクルに注力している。タカロクの子会社化により、原料調達から販売、廃プラスチックの回収・再生に至るまでのサプライチェーンが強化され、循環型社会の実現と競争力向上につながる見通しだ。今後は両社の強みを融合させ、サーキュラーエコノミー関連事業の推進と企業価値の向上を図る。

 タカロクは2023年に創業し、リサイクル事業では付加価値のある再生プラスチックの開発製造に強みを持つ。株式の売却元はドルフィン1号投資事業有限責任組合で、タカロクを通じた投資先企業の価値向上を図っていた。明和産業は同取得が2026年3月期以降の業績に与える影響については現在精査中としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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