【人手不足企業調査】正社員51.6%が不足感、4年連続で半数超
- 2025/11/20 19:04
- その他・経済

■建設・情報サービスなど8業種で正社員不足6割超、非正社員は全業種で6割未満に改善
帝国データバンクは11月17日、「人手不足に対する企業の動向調査(2025年10月)」の結果を発表した。全国2万5111社を対象としたアンケートでは、正社員が「不足」と回答した企業は51.6%となり、10月として4年連続で半数を上回る高水準が続いている。一方、非正社員の不足は28.3%で、前年同月から1.2ポイント低下し、10月として2年連続で3割を下回った。
業種別にみると、正社員では「建設」が70.2%で最も不足感が強く、「情報サービス」(67.7%)、「運輸・倉庫」(67.1%)、「メンテナンス・警備・検査」(63.6%)など8業種で6割超となった。非正社員では「旅館・ホテル」が59.0%でトップだが、全51業種で6割を下回り、不足感は改善方向にある。「飲食店」は53.4%と依然高いものの、2年前から28.6ポイント低下しており、DXやスポットワークの普及による生産性向上が背景とみられる。
一方で、人手不足を要因とする「人手不足倒産」は増加が続く。2025年度上期(4~9月)は214件と、上期として3年連続で過去最多を更新したうえ、25年1~10月累計は359件に達し、すでに24年通年の342件を上回った。若手人材の大企業志向や地方から首都圏への流出、ハイスキル人材の奪い合いにより、地方を中心に正社員の採用環境は厳しさを増しており、正社員不足の高止まりが今後も続く可能性が高いとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























