飛島建設、新幹線トンネル工事向け新打設システムを発表、安全性と省人化を両立

■北海道新幹線工区で施工実績、省力化と品質向上に寄与

 飛島ホールディングス<256A>(東証プライム)グループの飛島建設は6月25日、整備新幹線トンネル工事の安全性と生産性の向上を目的とした「路鉄用ディストリビュータ打設システム」の開発を発表した。北斗工業および有限会社山陽ウエス商会との共同開発により、バックホウやバケットと作業員の近接作業を排除し、省人化と安全確保を両立する新たな施工技術が実現した。

 このシステムは、ディストリビュータ本体・ポンプ・発電機・牽引車から構成され、北海道新幹線ニセコトンネル工区で実際に適用された。無線制御による遠隔操作や連続打設が可能であり、従来の手作業主体の打設作業と比較して人員を大幅に削減できたうえ、施工スピードの向上や品質確保にも効果があった。

 現在は立岩トンネル工区にも導入済みで、今後はコンパクト化や自動運転化を視野に改良が進められる予定である。同システムは今後、整備新幹線におけるトンネル施工の標準工法となる可能性があるとして注目されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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