ELEMENTSグループのLiquid、スマホでパスポートIC読取、世界約140カ国対応の本人確認を開発開始

■NFCで専用リーダー不要、電子署名検証やMRZ自動読取で高精度化

 ELEMENTS<5246>(東証グロース)グループのLiquid(本社:東京都中央区)は12月17日、世界約140カ国のパスポートICチップ読取に対応したスマートフォン本人確認ソリューションの開発開始を発表した。宿泊施設やレンタカー、民泊などでの活用を想定し、2026年度の実用化を目標とする。

 背景には、訪日外国人旅行者数が2024年に3000万人を超え、政府が2030年に6000万人を目標に掲げる中、本人確認業務が増加していることがある。目視確認や写真撮影では多言語対応や人手不足が課題となり、偽造パスポートもディープフェイクや生成AIを含む手口の多様化が進んでいる。各国で進む電子渡航認証(米国ESTA、英国ETA、豪州ETA)ではICチップ活用が主流で、日本も2028年度導入を目指す電子渡航認証(JESTA)での活用が見込まれる。

 開発技術は、スマートフォンのNFCを用いたICチップ読取(ICAO標準準拠、BAC/PACE対応)に加え、IC内の顔写真と撮影画像の照合、電子署名検証やパッシブ判定による不正検知、MRZ自動読取と券面情報・チップ情報の整合性検証を含む。宿泊分野では、訪日外国人の延べ宿泊数が2024年に1億6360万泊超(前年比38.9%増)とされ、無人チェックインなどの省人化を視野に入れる。レンタカーでは、貸渡手続きに要する時間を30分程度から10分程度に短縮する効果を掲げる。データは国内データセンターで処理し、個人情報保護法準拠とISO/IEC 27001認証取得を取得済み。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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