シャープは需給妙味も言われて今世紀の最安値から2連騰

株式市場 銘柄

■いぜん信用売り残が膨大なため買い戻しが発生した場合の株高圧力など注目

 シャープ<6753>(東1・売買単位100株)は20日、7.1%高の135円(9円高)まで上げて2日続伸となり、10時を過ぎても6%高前後で東証1部の値上がり率ランキング5位前後に躍進している。18日に今世紀(2000年)に入って最安値の119円まで下げ、この日は自社製品の購入運動を20日から始めると伝えられたため、一部に「そこまで状況は厳しいのか」といった見方があったが、翌日は日証金の貸株利用に関する注意喚起発動もあり5%高の急反発。本日は、日証金が20日約定分から制度信用取引に関する規制を発動したため、需給の引き締まりなどによる先高期待が強まったようだ。

 130円台回復は11月11日以来になり、140円前後まで回復すると戻り売りが増えるとの見方はあるが、いぜん信用売り残が膨大なため、買い戻しが発生した場合の株高圧力は大きいとの予想があり、事業売却による構造改善策などが出れば一段高に発展する可能性は捨てきれないといえる。

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