日本郵政はTOPIX算入開始や自己株式取得などの好需給要因が目白押し

日本郵政グループ

■好需給思惑が続き2Q好進捗率業績がオンして直近IPO株買いの再燃有力

日本郵政<6178>(東1)は、36円安の1840円と3日続落して始まっている。11月18日にモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)標準指数へ新規に組み入れられたことによる需給好転イベントが一巡して高値で目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ、年末には東証株価指数(TOPIX)算入に伴うファンド筋の買い需要の発生や、同社自身による自己株式取得などの好需給思惑は継続しており、今年11月4日の新規株式公開(IPO)後の初決算として発表した今3月期第2四半期(4~6月期、2Q)累計業績が、IPO時予想の3月通期業績に対して順調な進捗率を示したことも加わって下値から直近IPO株買いが再燃する展開が有力視されている。

■なおTOPIX算入開始や自己株式取得などの好需給要因が目白押し

MSCI標準指数は、世界の機関投資家が、運用上のベンチマークとしているもので、11月18日付けで同指数に採用されたことに伴い世界的に同社株に世界的に買い需要が発生することになる。同様に、TOPIX算入でもTOPIX連動型のファンドなどの組み入れ増が予想される。さらに同社は、今年10月19日の取締役会で、自己株式取得を決議しており、取得期間を今年11月5日から来年3月31日、取得株式数を22億5000万株、取得総額を7309億円としており、こうした好需給が、下値での買い要因となっている。 一方、2Q累計業績は、経常収益7兆350億100万円(前年同期比1.0%減)、経常利益4733億7800万円(同8.8%減)、純利益2133億4400万円(同1.7%減)と減収減益で着地した。金利低下が続く経営環境下、金融2社の資産運用収益が伸び悩み、郵便・物流事業を展開している日本郵便(非上場)も、人件費単価上昇などが響いて営業損失となったことなどが要因となった。ただ、日本郵便が、買収した豪物流大手トール社が、今年7月に業績に寄与して国際物流事業は、経常利益67億9500万円を確保し、ゆうちょ銀行<7182>(東1)では、新資産運用会社(JP投信株式会社)を設立するなど総預かり資産の拡大に取り組んでおり、2Q累計純利益は、今3月期通期予想純利益に対して57.7%の進捗率と目安の50%を上回った。 3月通期業績は、IPO時予想に変更はなく経常収益14兆2100億円(前期比0.3%増)、経常利益8600億円(同22.9%増)、純利益3700億円(同23.3%減)と見込み、配当は、年間23円を予定している。

■最高値後の三角保ち合いに煮詰まり感を強め年末相場の主力株として上値チャレンジ

株価は、公開価格1400円に対して1631円で初値をつけ1854円まで買い進まれ、いったん目先の利益確定売りで1690円と調整したが、同安値から需給好転思惑を高めて最高値1938円まで買い直され人気化した。最高値後は、1800円台央でもみ合いを続け、三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。需給好転は、TOPIX算入、自己株式取得を含めてこれから本番となるだけに、年末相場の主力人気株として最高値奪回から上値チャレンジに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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