マーチャント・バンカーズが新株発行などで約38億円を調達、投資会社としてのポートフォリオをダイナミックに変更

 ■「不動産」主体から「融資」「エクイティ投資」と合わせ各3分の1程度ずつの割合に

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は6月27日の夕方、第三者割当による新株式及び第17回新株予約権の発行について発表した。

 これまで注力してきた都市部のマンションを対象とした不動産投資に加え、先々の金利上昇などを見据え、より高い収益性を見込むことができる融資、エクイティ投資(M&Aや企業・案件への投資)にも注力し、全体の投資金額の3分の1程度ずつを「融資」「エクイティ投資」「不動産」に投資するダイナミックなポートフォリオの変更に向けて資金を調達する。

 新株式の発行は、株式数231万6300株、発行価額は1株331円、払込期日は2025年7月14日。また、新株予約権の発行は、予約権総数9万1954個(1個につき100株)、発行価額は1個につき362円)、割当日は25年7月14日。これらにより調達する資金の額(差引手取概算額)は38億5149万9093円になる見込み。

■割当予定先はHong Kong Sunlight House Limited(香港陽光社)

 割当予定先はHong Kong Sunlight House Limited(香港陽光社、所在地:Shop G06A,G/F,Metro City Phase1,Po Lam,Tseung Kwan O,Hong Kong、代表者の役職・氏名:Director LU WEN ZE)。香港でデータセンター事業を行っており、日本での蓄電池事業やデータセンター事業の展開を志向している。

 なお、今回の新株発行と新株予約権の行使が進んだ場合、議決権比率にして40.05%の希薄化が生じる。これについては、大規模な希薄化を伴ってでも持続的な経営の安定化を行い、財務体質の改善を実現するためには、必要不可欠であると考えていることから、既存株主の皆様にとっても有益であり、発行数量及び株式の希薄化規模は合理的であると当社取締役会においても判断しているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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