マーケットエンタープライズ、埼玉県松伏町が不要品リユース事業で「おいくら」と連携開始

■新施策導入によるリユース促進へ

 埼玉県松伏町(町長:高野 祐大)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、2025年7月31日(木)から連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を廃棄せず再利用する仕組みを構築することで、松伏町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。

■背景・経緯

 松伏町では、ごみ処理費用の増加が課題となっており、廃棄物削減につながるリユース施策の導入を模索していた。一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会での活動など、官民の枠を超えたSDGsの取組に注力してきた。こうした中、松伏町がマーケットエンタープライズに働きかけ、双方の「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」というニーズが一致し、「おいくら」を活用した同取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売却したい利用者が「おいくら」を通じて査定を依頼すると、全国の加盟リユースショップに一括査定が送られ、買取価格を比較することができる。一度の依頼で複数の買取価格をまとめて比較・売却できる利便性が評価され、2024年6月末時点で約130万人に利用されている。

■松伏町の課題と「おいくら」による解決策

 松伏町では、有料戸別収集または自己搬入によって粗大ごみを回収しているが、大型品や重量物については町民が自宅外へ搬出する必要がある。「おいくら」では、希望に応じて出張買取により自宅内からの運び出しに対応しており、これにより大型品や重量物でも容易に売却可能となる。また、町では回収対象外である冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品についても、使用可能な状態であれば買取の可能性があり、不要品の売却と受け渡しは最短で依頼当日に実現できる。町民のサービス利用に費用は発生せず、町の予算負担も生じない。

■今後について

 7月31日(木)15時30分(公開時間は前後する可能性あり)より、松伏町ホームページに「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申込が可能となる。今回の連携により、二次流通の活性化を通じて循環型社会の実現や社会全体の不要品削減が期待され、あわせて自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減にも寄与する。また、同取組によって不要品のリユースが「売却」という形で手軽に行えることが町民に浸透すれば、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が広がり、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。さらに、町民のリユース意識の醸成と循環型社会形成の促進にもつながる。官民一体の本取組を通じて、社会的・経済的両面の課題解決を目指す。

■埼玉県北葛飾郡松伏町

 松伏町は、江戸川・大落古利根川・中川の三つの川に囲まれた自然豊かな町である。埼玉県東南部、北葛飾郡の南寄りに位置し、首都圏近郊整備地帯に属し都心から30キロメートル圏内にある。東は江戸川を挟んで千葉県野田市、南は吉川市、西は大落古利根川を境に越谷市、北は春日部市と接する。スペイン風の風車がある松伏総合公園や、全長1.5キロメートルに及ぶ大落古利根川沿いの遊歩道は、町内の桜の名所として親しまれている。

・人口:27,704人(男性14,031人、女性13,673人)(2025年7月1日現在)
・世帯数:12,508世帯(2025年7月1日現在)
・面積:16.20平方キロメートル(2025年1月1日現在)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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