クリナップの第1四半期は厨房部門、浴槽・洗面部門とも好調で営業利益2.1倍に

(決算速報)

■高級価格帯システムキッチン「セントロ」や中高級価格帯の「ステディア」などに注力

 クリナップ<7955>(東証プライム)は8月6日の15時に2026年3月期の第1四半期決算を発表し、株価は一段と強含んで5%高の775円(36円高)まで上げ、年初来の高値を更新している。

 第1四半期(25年4~6月)連結決算は、厨房部門、浴槽・洗面部門とも好調で、売上高が前年同期比1.5%増の321億02百万円となり、営業利益は前年同期の2.1倍の5億76百万円だった。販売価格改定効果の顕在化等により売上総利益率が上昇し、販管費の増加を吸収した。経常利益は同78.2%増の7億87百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も2.5倍の4億58百万円と大幅に増加した。

 2年目を迎えた「2024中期経営計画(2024-2026年度)」に則り、「ファン化促進」「専業力強化」を進めた。商品面では、高級価格帯システムキッチン「CENTRO(セントロ)」や中高級価格帯システムキッチン「STEDIA(ステディア)」を中心に、付加価値の高い商品を市場に提供した。また、システムバスルームでは、「SELEVIA(セレヴィア)」及び「rakuvia(ラクヴィア)」のさらなる定着・拡販に注力した。

 大切な顧客接点であるショールームでの価値提供強化を図るため、会員制リフォームネットワーク「水まわり工房」加盟店と連携してイベント開催を行うとともに、「オンライン相談」や「オンラインショールーム」などのWebコンテンツの提供にも継続的に取り組んだ。生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めた。

 今期・26年3月期の連結業績見通しは、5月に開示した前回予想を継続し、売上高は1380億円(前期比6.2%増)、営業利益は25億円(同20.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億50百万円(同7.6%増)。中期経営計画を柱に、変化に対応すべく「ファン化促進」「専業力強化」を推進し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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