【株式市場特集】銀行株とコメ関連株に投資妙味、休暇明け相場で注目

■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野

 銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目対象とされている。年初来高値圏での高値追いにはリスクがある一方、銀行株は低PER・PBRや高配当利回りで出遅れ感が強く、業績上方修正や自己株式取得、業界再編思惑が投資判断の要素となる。コメ関連株も物色の広がりが見込まれる。史上最高値を追う相場環境では「持たざるリスク」が意識され、休暇明けの投資家資金流入が予想される中、防衛的側面を持つ「カネ(K)、コメ(K)」関連株への注目が高まっている。

■全員PBR1倍割れで業績上方修正組・自己株式取得組・経営統合組も

 銀行株で今3月期第1四半期(1Q)決算発表とともに今期業績を上方修正した銘柄は、時系列的に阿波銀行<8388>(東証プライム)以下、九州フィナンシャルグループ<7180>(東証プライム)、宮崎銀行<8393>(東証プライム)、いよぎんホールディングス<5830>(東証プライム)と続く。阿波銀行が、中間期・通期業績とも上方修正しており、残り3行は中間業績の上方修正で通期業績は期初予想の据え置きとしており、今後の金融情勢・景気動向次第では通期業績の上ぶれ期待も残ることになる。株価は、業績上方修正で7%~9%高し年初来高値を更新した銘柄も含まれるが、PERは7倍~11倍と割り負け、PBRは全員1倍を割っている。一方、1Q決算発表とともに自己株式取得を発表したのは3行で、発表順に上げると群馬銀行<8334>(東証プライム)、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>(東証プライム)、大分銀行<8392>(東証プライム)となる。群馬銀行のPBRが1.02倍、コンコルディアFGが1.04倍と1倍をやや上回るが、PER評価では群馬銀行が11倍、大分銀行は8倍と割り負けている。

 この群馬銀行は、新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ<7327>(東証プライム)と今年4月に経営統合の基本合意を締結し、両行は、経営統合準備委員会を設置して検討を続けており、これも両行の株価押し上げ材料となる。千葉銀行<8331>(東証プライム)も、今年7月に千葉興業銀行<8337>(東証プライム)の株式を約20%取得して経営統合の協議を続けている。監督官庁の金融庁は、オーバーバンキングの解消、地方創生のサポートのために業界再編の後押しをしており、テーマ株として先導することになる。

■コメ卸株の業績上方修正が農薬株、農機株の業績上ぶれ・高株価に直結

 一方、コメ関連で業績を上方修正したのは、木徳神糧のほか同じコメ卸のヤマタネ<9305>(東証プライム)、農薬の日本農薬<4997>(東証プライム)、農機の井関農機<6310>(東証プライムと続き、肥料の多木化学<4025>(東証プライム)は、これに増配と自己株式取得がオンし、変わり種では低温貯蔵庫や保冷米びつが好調に推移したエムケー精工<5906>(東証スタンダード)が、業績を上方修正して期初の減益予想が増益転換して配当も増配する。

 日本農薬の業績上方修正の呼応するように前週末15日には同じ農薬株で自己株式取得を発表した北興化学工業<4992>(東証スタンダード)とともに、日産化学工業<4021>(東証プライム)が年初来高値を更新しており、今後の農薬・肥料株の住友化学<4005>(東証プライム)、片倉コープアグリ<4031>(東証スタンダード)、農機株のやまびこ<6250>(東証プライム)、丸山製作所<6316>(東証スタンダード)、タカキタ<6325>(東証スタンダード)、クボタ<6326>(東証プライム)などへコメ増産関連株買いの広がりが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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