リミックスポイント急伸、新株予約権27万5000個を取得、希薄化回避思惑が買い材料に

■株価低迷で想定315億円の調達困難と判断

 リミックスポイント<3825>(東証スタンダード)は8月19日、50円高(11.57%高)の482円(13時11分)まで上げて急伸している。同社は正午、7月25日に発行した第25回新株予約権(行使価額修正条項付)のうち半数にあたる27万5000個を9月4日に取得すると発表した。取得総額は1320万円で、取得後の残存数は19万7600個となる。新株予約権1個につき100株、合計で普通株式5500万株が対象となる。

 同社は中長期的な企業価値向上を目的に、EVO FUNDを割当先として本新株予約権を発行し、資金調達を通じてビットコインの戦略的保有や財務基盤の強化を進めてきた。しかし、発行後の株価が当初想定を下回って推移したことから、十分な資金調達の実現が困難と判断した。資本政策の柔軟性を確保し、株主への影響を考慮するため、発行済の半数を取得する決定に至った。

 なお、この新株予約権の取得は2026年3月期通期連結業績に影響を与えない見込みである。今回の判断は、調達計画を見直して資本政策を再構築し、安定した財務運営を維持する狙いがある。新株予約権の取得は株価急伸の要因ともなっており、希薄化(ダイリューション)が回避されるとの思惑が市場に広がったことが背景にある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る